ツルハ・ウエルシアの合流で売上高2兆円のメガチェーンが誕生するドラッグストア業界において、最も対抗軸となりうるのが現在業界3位のマツキヨココカラ&カンパニーです。
売上高もさることながら、注目すべきは同社の営業利益率。業界の中でも群を抜く7.4%(2023年度)、営業利益額も約760億円(同)と、ツルハ、ウエルシアそれぞれと比べて250億円から300億円近くの差を生んでいます。
その稼ぐ力の源泉は、食品に距離をおき、ドラッグストアの中核商材である「美と健康」に特化した店づくりと、これまで積み上げてきた顧客デジタルマーケティング、オリジナルの商品開発。それらはもはや、仕組みと呼べる領域に及んでいます。マツキヨと経営統合を果たしたココカラファインもこれらの力を取り入れ、現場が奮起したことで利益率を大きく向上させました。
マツキヨココカラの稼ぐ力の真髄とは何か、ドラッグストア業界で利益ダントツNo.1チェーンの仕組みの全貌に迫りました。